【海外動画レッスン】びっくりするほど跳ねるキックサーブを打つための3ステップ
セカンドサーブは、ファーストサーブよりも難しいショットだと言われることがあります。
セカンドサーブは100%の確率で入り、かつ相手に攻められないための威力が必要だからです。
▼セカンドサーブに必要なこと
1.100%の確率で入る
2.相手に攻められない
ただ入れるだけのセカンドサーブでは、相手にリターンエースを取られてしまいます。キックサーブはこの2つを両立したサーブです。
ネットの高いところを越えて、相手のコートで急激に落ち、バウンドした後に横方向へ高く跳ねます。ボールが予想外の跳ね方をするので、相手は体勢を崩します。
まずは、フェデラーのキックサーブをご覧ください。
▼参考動画:フェデラーのキックサーブを集めた動画
フェデラーはセカンドサーブでキックサーブをよく使いますが、あまりにもバウンド後の変化が大きいので、サービスエースになっています。テニス漫画に出てきそうなサーブですね。
今回のレッスンでは、攻撃的なキックサーブを打つ方法を3ステップで解説します。
今回の動画:Tennis Kick Serve | Master Your Kick Serve In 3 Steps
Contents
【ステップ1】The Right Swing Path (正しい方向にラケットを振る) (0:16から)
ボールにスピンをかけるためには、正しい方向へラケットを振ることが大切です。横に跳ねるキックサーブを打つには、斜め上方向へボールを擦り上げるようにして回転をかけます。
右利きの方は、8時から2時、または7時から1時の方向へラケットを振ると、ボールに斜め横回転がかかります。左利きの方は4時から10時、または5時から11時の方向です。
1.1ラケットを振り抜く方向
▼右利きの場合は8時→2時か、7時→1時の方向へ振る
▼左利きの場合は4時→10時か、5時→11時の方向へ振る
【練習1】ボールを斜め上に擦り上げる練習
練習では、最初はゆっくりと打って、この斜めの回転がかかっていることを確かめてください。正しく回転がかかっていれば、ボールは相手コートでバウンドした後に右方向(左利きなら左方向)へ跳ねていきます。
普通のスピンサーブのように、ネットの高い位置を越えるように意識して打ちましょう。
・斜め上方向へラケットを振って、ボールに斜めの回転をかける。
・ネットより高いところを狙う
【ステップ2】The Ball Toss (ボールのトス) (1:26から)
キックサーブではボールに斜めの回転をかけるので、トスは普通のスピンサーブより左(左利きなら右)へ上げます。打点が体の後ろになるので、ラケットは頭の後ろから出てきます。
トスを上げる位置
▼打点は体より左になる
▼参考動画:ラオニッチのセカンドサーブ
普通のスピンサーブに近いですが、トスを体の左に上げて、打点が体の後ろにあります。
【練習2】トスを左に上げる練習
練習ではボールに斜めの回転をかける感覚をつかむために、トスをより左へ上げてみてください。斜めのスピンがかかるようになったら、トスを一定の位置にして練習しましょう。
・トスを体より左(左利きなら右)へ上げる。
・打点は体より後ろになる
・ラケットを頭の後ろから出す
【ステップ3】Staying Sideways With The Body (横を向いたまま打つ) (2:45から)
フラットサーブやスライスサーブではボールを打つ瞬間に体は前を向きますが、キックサーブではボールを打ち終わるまで横向きの状態を保ちます。
横を向いた状態の方が斜め上の回転をかけやすいのです。
横を向いて打つ
▼ボールを打つ瞬間まで体は横を向く
▼ボールを打つまで右肩を前に出してはいけません
ボールを斜め上に擦り上げ、ラケットが右上に出ます。そして、ラケットを振り抜いた後、はじめて右肩が前に出ます。
▼ラケットを右上へ振り抜く
ラケットを振り抜いた後は前を向きましょう。
【練習3】横向きのまま打つ練習
ボールを打つ瞬間まで体を横向きのまま保つように意識して練習しましょう。
動画の4:04からのフェデラーのスローモーションが分かりやすいです。ボールを打つまで右肩が前に出ていません。
・ボールを打つ瞬間まで体は横を向く
・ラケットを振り抜いた後は前を向く
まとめ
以上、びっくりするほど跳ねるキックサーブの打ち方でした。最初は思うように回転がかからないかもしれませんが、今回解説したポイントを意識して、斜めの回転をかける感覚をつかめるように練習しましょう。
1.【ステップ1】The Right Swing Path (正しい方向にラケットを振る)
- 斜め上方向へラケットを振って、ボールに斜めの回転をかける。
- ネットより高いところを狙う
2.【ステップ2】The Ball Toss (ボールのトス)
- トスを体より左(左利きなら右)へ上げる。
- 打点は体より左になる
- ラケットを頭の後ろから出す
3.【ステップ3】Staying Sideways With The Body (横を向いたまま打つ)
- ボールを打つ瞬間まで体は横を向く
- ラケットを振り抜いた後は前を向く