【海外動画レッスン】アガシのようなリターンを打つためのフットワーク
アンドレ・アガシといえばリターンの名手として有名です。アガシのリターンは強烈なだけでなく、返球する確率もトップレベルだったので、サーブが武器となる男子ツアーの中でも高いリターンゲームの獲得率を誇っていました。
相手のサーブをブレークするためには、リターンを高い確率で返すことが必要になります。
参考動画:アガシのリターン
アガシのすごいリターンだけを集めた動画ですが、約1時間もあります。
今回のレッスンではアガシのように強烈で高い確率のリターンを打つためのテクニックを、コーチのジェフと選手のマックスが解説します。
動画:TENNIS TIPS | The Secret Agassi Tip For The Tennis Return Of Serve
ジェフ:皆さんはサーブが強い選手と対戦するとき、スプリットステップをしてボールに突っ込むように無理な体勢でリターンを打たされたという経験はありますか?
Contents
リターンのポイント①ボールに突っ込まない
▼ボールに突っ込むように動くと、しっかりとリターンできない。
私もビッグサーバーと対戦したときにそのような経験があったので、リターンの上手いな選手たちを研究しました。特にアンドレ・アガシは最高のリターンを持っていたので参考になりました。
アガシは良い目とテクニックを持っていましたが、それだけではありません。あまり知られていませんが、アガシのリターンのスプリットステップには秘密があったのです。
リターンのポイント②センター方向へ斜めにステップする
普通ならリターンのスプリットステップはその場で軽くジャンプするようにステップしますが、アガシの場合はセンターの方へ向かって斜め前にステップします。
斜め前にステップすることで、センターに来たサーブへの反応が良くなります。
疑われるかもしれませんが、このようにステップすればワイドへのサーブにも対応しやすくなるのです。
▼アガシはリターンのとき、センターの方向へステップする。
それでは、マックスに手本を見せてもらいましょう。
リターンの悪い例
まずは悪い例です。マックスにはその場でスプリットステップをしてもらいます。マックスのリターンの動きに注目してください。
その場でスプリットステップをするだけだと、打点に移動するための勢いがありません。マックスはリターンを返すのに苦労しています。
改善後のリターン
次は、センターの方向へ斜め前にスプリットステップしてもらいます。
今度は力強くリターンできています。ステップを少し変えるだけで、カバーできる範囲が大きく広がります。しっかりとボールに対応できていますね。
ステップを少し変えるだけで、リターンを打つのに必要な勢いが出るのです。
マックス、あなたが相手のサーブに苦労した時の経験を教えてください。どうやって改善しようと思いましたか?
マックス: スプリットステップを変えてみたらボールへの反応が良くなったと感じます。反応が速くなり、サーブが来る方向へステップすることによって確実に返球できるようになりました。
1つの方向へ動くことにより、センターへのサーブへの反応が速くなり、またワイドサーブへの対応も良くなります。
リターンのポイント③センターへの反応が早くなる
それでは、マックスの練習の映像を見てみましょう。
スローモーションを見ると、マックスは相手がトスを上げると同時にその場でスプリットステップをしています。これは間違った事ではありません。これは一般的なテクニックです。しかし、これだとサーブへの反応が遅くなります。マックスは相手のセンターへのサーブに突っ込むようにしてリターンしています。
リターンの反応を改善するためには、右か左のどちらか一方へ前進することがポイントです。これは相手のファーストサーブにもセカンドサーブにも使えます。
動画ではセカンドサーブに対してこのステップを使います。
リターンのポイント④タイミングは相手がトスを上げた時
今度は相手がトスを上げた瞬間、マックスは左前へステップしています。こうすることによって、センターへのサーブを勢いよくリターンすることができます。もし反対方向のワイドへサーブが来たとしても、左足で方向を切り替えてワイドへ動くことができます。
まとめ
今回のレッスンのポイントは、リターンのスプリットステップでセンターの方向へ斜め前にステップすることでした。センターへの反応はもちろん、ワイドサーブへの反応も良くなるのです。
サーブへの反応が速ければ、しっかと構えてリターンすることができるので、アガシのように強烈で安定したリターンを手に入れることができるでしょう。