【海外動画レッスン】現代的な片手バックハンドを打つための3ステップ
現代テニスではバックハンドは両手で打つのが主流になっています。しかし、フェデラーやワウリンカのように片手バックハンドを使うトップの選手もいます。
ドミニク・ティエムのような期待の若手で片手バックハンドを打つ選手もいるので、まだまだ実用的なショットだと言えます。
【今回の動画:How To Hit A Tennis Backhand | Modern One Handed Backhand in 3 Steps】
一般のプレーヤーにも、片手バックハンドを打ちたい!という方もいると思います。たしかに片手バックハンドはかっこよくて憧れますよね。
すばらしい片手バックハンドのショットを集めた動画です。
▼参考動画:片手バックハンドのショットを集めた動画
そこで、今回のレッスンでは現代的な片手バックハンドの打ち方を3ステップで解説します。
【ステップ1】素早い体のターン (0:23から)
【ステップ2】パワーポジション(1:24から)
【ステップ3】打った後の体のバランス (3:00から)
Contents
【ステップ1】Unit Turn As Early As Possible (素早い体のターン) (0:23から)
構えの姿勢をできるだけ早く作ります。ボールがバックハンドに来るのを見たら、すぐにラケットを引いて打つ準備をします。ボールが手元に来てからラケットを引くのでは遅すぎます。
フェデラーやワウリンカは世界一の片手バックハンドを持っていますが、彼らを見ると素早く体をターンしてボールが来る前に打つ構えを作っているのが分かります。
▼参考動画:フェデラーとワウリンカのバックハンドの打ち合い
ボールがバックハンド側に来るのを確認したら、すぐに体をターンして横を向きます。利き手側の肩を前へ向けます。
ボールが遠くに来た時でも、体を先にターンしてから走ります。ボールを打つ場所に移動してからターンするのは悪い例です。それでは準備が遅れてしまいます。
フェデラーの走りながら打つバックハンドを集めた動画です。走りながら肩を引いて体をターンしているので、ボールが来る前に打つ構えができています。
▼参考動画:
【ステップ2】Good Power Position (パワーポジション) (1:24から)
体をターンして肩を引いたら、次はパワーポジションを作ります。体をターンした状態でラケットを立てます。フェデラーやワウリンカ、トミー・ハースなど片手バックハンドがうまい選手はこの形をしっかり作ります。
ラケットを立てることによってボールにパワーを伝えやすくなります。さらに、ラケットを加速するためのスペースができます。
もしラケットを倒してしまうと、パワーを出すのが難しくなり、スイングをするスペースも小さくなります。
ラケットを立てることによって、スイングスピードを出しやすくなり、パワーのあるボールが打てます。
ラケットは完全に立てる必要はありません。斜めになっていてもラケットヘッドが上を向いていれば正しいパワーポジションができます。
ラケットを持っていない方の手はスロートを握ります。そして、ラケットを持っていない方の腕の肘を肩の高さにセットします。
▼ロブレドのバックハンド
ラケットヘッドを上に向けて、左腕をかなり高い位置に引いています。
【ステップ3】Balancing The Body After The Contact (打った後の体のバランス) (3:00から)
ボールを打った後に体のバランスを保つ方法です。片手バックハンドは動きの大きなスイングをするので、ボールを打った後にバランスを崩しやすいです。
ボールを体より前で打ちます。ラケットを持っていない手は斜め下へ引きます。
ボールを打った後も、体は横向きの状態を保ってください。ラケットは高い位置に振り抜きます。スピンをかけたいときは、より高い位置に振り抜きます。
左腕を斜め下に引くので、ラケットを高い位置に振り抜いてもバランスを保つことができるのです。
フェデラーはこの形を世界一美しく作ります。体のバランスを取るために、左手を後ろ斜め下へ引き、胸を張ります。胸を張ることで、上体のバランスを保ち、体が開くのを防ぎます。
横から見ると、左手を左下に引いて、ラケットを高いところに振り抜いているのが分かります。
打った後に体の軸が全くブレていません。
▼参考動画:フェデラー
まとめ
以上、現代的な片手バックハンドを打つための3ステップでした。
ステップ1: できるだけ早く体をターンして、打つ構えを作る。
ステップ2: ラケットを立て、左ひじを高い位置に引いて、パワーポジションを作る。
ステップ3: ラケットを高いところまで振り抜く。左手は斜め下に引いて体のバランスを保つ。