【海外動画レッスン】ノバク・ジョコビッチが教える試合で勝つための3つのポイント
2016年後半にマレーに抜かれ、現在世界ランク2位のノバク・ジョコビッチですが、来年も完璧なテニスを見せてくれるでしょう。今回はそんな彼が試合での心得をレクチャーします。
ジョコビッチといえば強靭かつ柔軟なフィジカルから、素早い攻守の切り替えで、隙のないプレーをしますが、動画では彼がそのポイントを伝授します。
Contents
ポイント① Speed it up (判断力を鍛える練習)
プロの試合においては「ポイントの組み立て」と「ショットの選択」を一瞬で行う必要があります。そこで大事なのは「素早い判断力」だと彼は話します。そして、その判断力をどうやって鍛えるかを教えてくれています。
【練習の目的】
サーブで相手をコートの外に追い出し、浮いてきたボールをクロス or 逆クロスに打つかを瞬時に判断する練習。
【練習方法】
1. まずスピンサーブで相手をコートの外に追い出します。
2. 2発目でオープンコートにクロスか逆クロスを選択して、どちらかにウィナーを決めにいきます(35秒あたりから)。
動画ではクロスのパターンと逆クロスのパターンと両方見せてくれています。
①クロス(インサイドイン)
(ジョコビッチはあまりにも簡単そうにやりますが、一般人にはそうはいきませんね…)
②逆クロス(アウトサイドイン)
続いては、ワイドへのサーブからインサイドアウト(逆クロス)へのフォアハンドで相手の逆を突くパターン。
それにしても、軽く打ってるのにスピンサーブがサイドにキックしてます。フォアハンドもエグいです…
これらのパターンは、クレーコートなどの遅いサーフェスの方がスピンサーブが跳ねて相手をよい外へ追い出せるので、有効に使えます。
ポイント② Own the game (試合の流れを自分のものにする)
次のエクササイズは、ゲームの主導権を握るために欠かせないバックハンドラリーからのポイントの組み立てる練習を学びます。(1:30から)
この練習の中で意識するとは、
・Aggressive Position: 攻撃的なポジショニング (下がらずベースラインの近くで構える)
・Solid Backhand: バックハンドをしっかり打つこと
・Long Shot: 深いボールを打つこと
・Insideout Forehand Winner: 回り込んでフォアで決める
とジョコビッチは言っています。では練習方法を見てみましょう。
【練習の目的】
バックハンドのラリーで主導権を握り、ポイントを取れるようになること。
【練習方法】
1.バックハンドでクロスラリーに持ち込みます。
2. ポジションを下げずに、ベースラインの近くで打つ。
ベースライン近くに立つことで相手にプレッシャーを与えることができます。相手を精神的に追い詰めましょう。ラリーを支配する上で大事なのは、自信をもってプレーすることですね。
バックハンドラリーでは上半身のバランスを保ち、素早く準備すことでダウンザラインにもクロスにも打つことができます。ジョコビッチのような自由自在なバックハンドがあると、ラリーにもバリエーションが出ます。
3. 厚いあたりのバックハンドを相手コートの深くに入れ、相手をベースラインの後ろにどんどん下げる。
4. 相手のショットが甘くなったら、すかさずフォアハンドに回り込んで逆クロスへ叩き込んでいく。(動画の練習では2球バックハンドの後、フォアハンド)
ところで、ATPが発表した”メンタルが強い選手”ランキングによると、ジョコビッチが圧倒的1位です。テニスはテクニック、フィジカルに加えメンタルが重要なスポーツと言われています。ジョコビッチの強さの秘訣ですね。
ポイント③ Be Aggresssive (積極的に攻め、相手にプレッシャーを与える)
最後に、あなたのレベルを上げるための練習です。それは、相手のセカンドサーブを攻めるリターンの練習(3:24から)
【練習の目的】
相手のセカンドサーブを攻めて、相手にプレッシャーを与えられるようになり、試合で主導権を握ること。
【練習方法】
1.ワイドへボールが来たらバックハンドでダウンザラインへ
2. ボディーならフォアに回り込みます。
セカンドサーブのリターンで大事なのは、自分がどんなショットを打ちたいのか予め知ることです。
そしてフォアハンドはしっかり振り切りましょう。相手がトスを上げると同時にスプリットステップで前に出ます。相手のセカンドサーブではアグレッシブにプレーすることを心掛けてください。
まとめ
以上、ジョコビッチのレッスンでした。ポイントは3つ。
1.ワイドへスピンサーブを打ち、次のショットでウィナーを決める。
2.バックハンドラリーで深くボールをつなげて、チャンスボールでフォアハンドに回り込み、オープンコートへウィナー。
3.相手のセカンドサーブではアグレッシブにプレーする。フォアハンドに回り込むチャンスをうかがいましょう。
ジョコビッチのレッスン、いかがでしたか?ジョコビッチは簡単そうに狙いすましたところへショットを打ってしまいますが、一般人にここまでのコントロールができるでしょうか。
まあ、それでも彼が教えるのはテニススクールなどでも教える大切な技術です、試合でも使えるように練習しましょう。
ノバク・ジョコビッチの圧倒的なプレーを支えるのは、強靭なフィジカルとメンタルだけでなく、基本に忠実なゲームプランなのですね。