【ミスらない技術】ボールをよく見るだけで、ミスはなくなる!?
ボールをよく見て!とコーチによく言われますよね。どんなショットでもボールをよく見ることは大切です。しかし、どうすればボールをよく見ることがテニスの上達につながるのかはよく分からない方が多いと思います。ボールをじっくり見るだけで本当にショットが改善するのでしょうか。
動画:How To Watch The Ball Part 1: The Process
今回のレッスンでは、ショットの上達のために必要な、ボールを正しく見る方法やその効果を解説します。
どうすればボールをよく見てショットを打つことができるの?、という質問をたくさん受けました。そこで、なぜボールをよく見ないことがミスにつながるのかとボールを正しく見る方法を解説していきます。
Contents
ボールをよく見ることが大切な理由。
テニスでミスをする原因は主に2つあります。
ミスの原因① 力の入れすぎ
1つ目は、体に力が入りすぎていること。スイングが良くても、体がリラックスできていないとミスをしてしまいます。
ミスの原因② 真ん中に当たらないこと
そして2つ目が、ラケットの真ん中にボールが当たらないことです。リラックスして正しくラケットを振っても、ボールがフレームに当たってしまうことがあります。これはボールをよく見ていないことが原因です。
ボールがラケットの真ん中に当たらなければ、あなたがどんなに良いスイングをしてもショットをミスしてしまいます。ボールをよく見ることはそれくらい大切なことなのです。
ボールをよく見るって、具体的にどうれすればいいの?
ボールをよく見る方法①バウンドする場所を予測する。
ボールがどこに飛んできて、どこにバウンドするのかを判断してください。できるだけ早くボールが飛んでくる場所を判断して、打点まで移動し、ショットを打つ準備をします。これはとても基本的なことですが、実はうまくできていないことが多いのです。
ポイント:ボールの飛び方をよく見て、バウンドする場所を早く予測し、打点に移動してショットの準備をする。
ボールをよく見る方法② 焦点を移動させる。
人の目の視野は180度くらいありますが、そのほとんどはぼやけています。調べてみたのですが、よく見えているのは正面の5~8%だけです。私たちが文字を読んだり、運転するときに主に使うのはその狭い範囲の視野だけです。テニスでボールを見るのに使うのもその視野です。
人の視野は狭いので、焦点を正しく移動させる必要があります。あなたがショットを打った後に、見るのはボールではなく、相手の動きです。あなたの良く見えている部分の視野で相手をしっかり観察してください。相手のポジションやバランス、ラケットの引き方を観察すれば、次にどこに打ってくるのかを予想することができます。
そして、相手がボールを打つ瞬間に、焦点を相手からボールに移動してください。相手がボールを打った後に観察するのはボールです。ボールが飛んでくる方向を素早く判断してください。
そして、飛んでくるボールがあなたのラケットに当たってから離れるまでは、ボールに集中してください。ショットを打ち終わるまではボールから目を離してはいけません。ボールがラケットから離れるまでは、相手の方やボールが飛んで行く方を見ないようにしましょう。
ネット前でボレーを打つ前にターゲットの方を見てしまう人が多いですが、それがミスヒットの原因になります。打つ瞬間にボールを集中して見ていないと、簡単なボールでもミスしてしまいます。
まとめ
ボールをがラケットに当たってから離れる瞬間までボールをよく見ていないと、ボールはフレームに当たりミスショットの原因になります。
人の視野のよく見える範囲はとても狭いので、視点をボールと相手の間で移動する必要があります。
視点の動きの流れは、
①相手の動きやポジションを見て、打ってくる場所を予測する。
②相手がボールを打つ。
③視点を相手からボールに移す。
④ボールがバウンドする場所を予測して、そこまで移動する。
⑤ボールを打つ。
⑥自分のラケットからボールが離れたら、視点を相手に戻す。
⑦①へ戻る。
です。これの繰り返しになります。
ラケットの真ん中で打つために大切なポイントは、ショットを打つ瞬間までボールから目を離さないことです。ストロークでもボレーでもサーブでも同じです。